読書の習慣をつけようと、「毎日30分読む」と決めた。
最初の3日は、ちゃんと読めた。でも、残業が続いた週に1日抜けて、2日抜けて、それきり。
しおりは、今も第1章に挟まったままです。
「やっぱり自分には、読書は続かない」

忙しい週が1回あると、そこで全部止まってしまうんです…。
読書が続かないのは、意志が弱いからではありません。
読む時間を、「時間が空いたら」の枠に置いているだけです。
この記事では、毎日の行動に10分の読書をくっつける「くっつけ読書」を紹介します。読めなかった日の決めごとも一緒に。
忙しい3日間で読書が2か月止まった私が、いまも続けている10分の仕組みをお伝えしますね。
1日10分の読書は、忙しい3日間で2か月止まった
会社員だったころ、私にも読書が続いていた時期がありました。
読み放題のKindle Unlimitedで、合わない本は10分で返す。そう決めてから、3か月で5冊。昼休みの残り10分と、帰りの電車が読書の時間でした。
崩れたのは、半年ほどたったころです。
社内報の締め切り前の週。昼休みは、ゲラ(印刷前の確認用の刷り)のチェックで消えました。
帰りは毎晩、21時過ぎの電車。座れても、つい仕事のメールを開いてしまう。
1日目、読めなかった。2日目も、3日目も。
4日目の昼、ようやく10分空きました。スマホを手に取って、アプリを開こうとして、やめた。
「もう3日も空いたし、また今度でいいか」
その「今度」が、2か月続きました。読みかけの本は、第4章の途中で止まったままです。
読み放題の月額だけが、毎月きちんと引き落とされていく。明細を見るたびに、小さくため息をつきました。
止めた原因は、忙しさより、「1回休んだら終わり」という思い込みのほうでした。
読書が続かないのはなぜ?
忙しくて本が読めなくなるのは、私だけではないようです。
1か月に1冊も本を読まない人は、62.6%。6割を超えています。
読書量が減ったと答えた人の理由は、1位がスマートフォンなどに時間を取られること(43.6%)。2位が、仕事や勉強が忙しくて読む時間がないこと(38.9%)です。
ただ、忙しさそのものが原因ではありません。原因は2つあります。
1つは、読書を「時間が空いたら」の枠に置いていること。
昼休みの残り10分は、忙しい週に真っ先に消えます。空いた時間には、スマホやメールが先に入り込む。私の帰りの電車が、そうでした。
歯みがきを「時間ができたらやろう」と考える人は、まずいませんよね。夜に洗面所へ立ったら、みがく。忙しい日も、疲れた日も。
続いている行動には、決まった「きっかけ」があります。私の読書には、それがありませんでした。
もう1つは、「1日休んだら終わり」と思っていること。
新しい行動が身につくまでの日数は、人によって18日から254日まで幅があります。そして、1回し損ねても、身につく流れにはほとんど響きません。
響くのは、休んだあとに習慣が戻らないこと。3日空いて「また今度」と閉じた私の2か月は、まさにそれでした。
読書は「時間が空いたら」ではなく、「〇〇したら」に置くんです。
今日からできる「くっつけ読書」
2か月ぶりに本を開いたとき、1つだけ決めたことがあります。
読書を、空き時間ではなく、毎日必ずする行動にくっつける。名前は「くっつけ読書」です。
- 毎日必ずする行動を1つ選ぶ。
- 「〇〇したら、10分読む」と1行で書き、スマホのメモの1行目に置く。
- 読む本を1冊だけ、すぐ開ける場所に置く(鞄・スマホのホーム画面の1枚目)。
- 予備の「〇〇したら」を1つ決める。予備の日は1ページでよい。
1行で書くのは、迷いを1つ減らすためです。「いつ読もう」と考える時間が、なくなります。
4つ目の予備は、2か月止まったころの私に足りなかったものです。メインが崩れた日にも、読書の行き先が残ります。
私が選んだのは、こうです。
メインは「帰りの電車で座ったら、10分読む」。予備は「夜、歯をみがいたら、1ページ読む」。
昼休みは、忙しい週に消えます。でも、帰りの電車は消えません。21時過ぎになっても、電車には乗る。
座れなかった日は、予備に回します。歯みがきは、どんなに遅く帰っても毎晩ある。1ページなら、眠い夜でも読めます。
メールを先に開いてしまう問題は、3つ目の手順で片づけました。Kindleアプリを、ホーム画面の1枚目、親指の届く場所へ。メールのアイコンは、2枚目に移しました。
次の締め切り週も、読書は途切れませんでした。電車で10分の日もあれば、歯みがきのあと1ページの日もある。それでも、本を開かない日はゼロ。
半年で読み終えた本は、8冊です。



「空いたら」を「したら」に変えるだけなら、今夜からできそうですね。
くっつける行動の選び方
くっつける行動は、次の目安で選びます。
- 毎日必ずある行動
-
帰りの電車に乗る・昼ごはんを食べ終える・夜に歯をみがく。忙しい日も、なくなりません。
- 終わりがはっきりした行動
-
歯みがきやコーヒーを淹れることのように、「したら」の瞬間が分かる行動。読み始めの合図になります。
- 向かない時間
-
「昼休みの残り」「仕事が早く終わった日」のように、日によって消える時間。忙しい週に、真っ先になくなります。
同じ昼でも、「昼休みの残り10分」と「昼ごはんを食べ終えたら」は別ものです。前者は空いたら、後者はしたら。
私の2か月は、この違いを知らなかっただけでした。
読書を途切れさせないコツは3つ
「くっつけ読書」を続けていると、つまずく場面はだいたい決まっています。私が助けられたコツを、3つ挙げておきます。
- ①2日続けて空けない。
-
1日休むのは、かまいません。2日目に予備の1ページだけ開けば、流れはつながります。私が2か月止まったのは、3日空いたあとに戻らなかったからでした。
- ②続きが気になるところで閉じる。
-
10分のタイマーが鳴ったら、章の途中でも閉じます。次に開いたとき、続きにすっと入れる。きりのいいところまで読もうとすると、10分が20分に延び、翌日の腰が重くなります。
- ③数えるのは冊数ではなく、開いた日
-
カレンダーに丸を付けるのは、本を開いた日だけ。1ページの日も丸です。冊数を数えると、薄い本ばかり選んでしまうからです。
3つとも、意志の強さは要りません。先に決めておけば、その場で迷わずに済むことばかりです。
10分はできても、本がつまらないときは?
「くっつけ読書」と3つのコツがあれば、10分の読書は毎日の決まりごとになります。
次にぶつかるのは、その10分で開く本のほうです。



開いた本がつまらなくて、10分が長い。



「次に何を読めばいいか分からない」



「合わない本を最後まで読むのがつらい」
私も同じでした。10分の読書は続いているのに、合わない本に当たった週は、アプリを開く手が重くなる。くっつけた習慣が、本1冊のせいでほどけそうになりました。
そんなときは、Kindle Unlimitedで使っていた「お試し3冊ルール」に戻ります。合わない本は返して、続きが気になる本に替える。10分の読書で開く本を、先に選んでおくやり方です。
使い方は、Kindle Unlimitedの記事にまとめました。
- 料金と、登録前に知っておきたいデメリット
- 10分で合う本を見つける「お試し3冊ルール」
- 無料体験の始め方と、解約を忘れない方法


まずは今日、毎日必ずする行動を1つ選んでください。「〇〇したら、10分」と、スマホのメモに1行書くだけです。
読書が続くかどうかは、「意志」より「時間の置き場所」で決まるんです。







