読み放題のKindle Unlimitedか、耳で聴くAudibleか。
どちらかに登録しようと決めてから、もう1週間。
昼休み、スマホで比較記事を開く。
「料金の表」「読める冊数」「メリットとデメリット」。どの記事にも、同じ項目が並んでいます。
最後の1行まで同じ。「迷ったら、両方の無料体験を試しましょう」。
「で、結局どっち?」
タブを閉じて、午後の仕事に戻る。

両方に登録して、どっちも使わなかったら…と思うと決められなくて。
決められないのは、優柔不断だからではありません。
変えるのは、「比べる物差し」だけです。
この記事では、2つの料金と中身の違いをまとめます。
どちらも一度止まった私が、選び方をわかりやすくお伝えしますね。
Kindle Unlimited と Audible、どちらを選ぶ?
会社員だったころ、課長に勧められた本をよく買っていました。
どれも数ページで止まり、会社の机の引き出しへ。読みかけは、いつの間にか7冊。
先に登録したのは、Kindle Unlimitedです。
「1冊読めば、元が取れる」
ところが、最初の1か月で開いたのは1冊だけ。それも途中まででした。
「読むのが向いてないなら、聴くほうか」
次に試したのが、Audible。通勤は片道40分あります。耳なら、つり革につかまったままでも本が進む。
最初の1週間で聴いたのは、合計5時間でした。
週明け、課長に聞かれます。
「あの本、どうだった?」
答えようとして、言葉が出てこない。1行も思い出せなかったんです。
読んでも止まる。聴いても残らない。
その週末、「Kindle Unlimited Audible どっち」と検索しました。
出てくるのは、料金と冊数を並べた記事ばかり。読み終えても、手は動きません。
「どっちを選んでも、また止まるんじゃないか」
使っていない2つのサービスに、毎月お金だけが出ていく。そんな時期が、しばらく続きました。
止まった理由は、あとで分かりました。先に、2つのサービスの違いを比べておきますね。
Kindle UnlimitedとAudibleの違いは?〜料金と中身
いちばんの違いは、本の入口です。
Kindle Unlimitedは、「目で読む」読み放題。Audibleは、プロのナレーターが朗読した本を「耳で聴く」サービスです。
Audibleにはプランが2つあるので、3列で並べますね。
| Kindle Unlimited | Audible スタンダード | Audible プレミアム | |
|---|---|---|---|
| 月額 | 980円 | 880円 | 1,500円 |
| 楽しみ方 | 目で読む | 耳で聴く | 耳で聴く |
| 対象 | 500万冊以上が読み放題(マンガ・雑誌・洋書を含む) | すべての作品から毎月1冊 | 数十万以上の対象作品が聴き放題 |
| 無料体験 | 30日間 | 30日間 | 30日間 |
| やめたあと | 借りた本は読めなくなる | 毎月選んだ本は聴けなくなる | 聴き放題の本は聴けなくなる |
表のなかで見落としやすいのが、Audibleの料金です。
私は長いあいだ、「Audibleは月1,500円」と思い込んでいました。でも、月880円のスタンダードがある。こちらなら、Kindle Unlimitedより100円安いんです。
そのかわり、聴けるのは毎月1冊。いろいろ試したい人には、聴き放題のプレミアムが向いています。
中身の違いは、2つ押さえれば足ります。
1つ目は、マンガと雑誌。めくりたいなら、Kindle Unlimitedです。
2つ目は、図や表。耳では見られないので、図解の多い本は目で読むほうが向いています。
ここまで並べても、料金の差は月に100円から520円。
「なるほど」とは思う。でも、まだ決められない。
そんな人も、多いのではないでしょうか。
どっちか決められないのはなぜ?
比較記事を3本読んでも、決まらなかった理由。いまなら分かります。
比べる物差しが、料金と冊数だったからです。
料金の差は、数百円。冊数は、500万冊と数十万。どちらも、一生かけても読み切れない数です。
この2つをいくら見比べても、答えは出ません。
箸とスプーンを思い浮かべてみてください。
どちらが優れているか。並べて眺めても、決まりませんよね。
決まるのは、今日のお昼がラーメンかカレーかを思い出したときです。
Kindle UnlimitedとAudibleも、同じでした。
Kindle Unlimitedは、目と手が空いている時間の道具。昼休みの残り10分や、座れた帰りの電車に合います。
Audibleは、耳だけが空いている時間の道具。つり革につかまる満員電車や、食器洗いのあいだに合います。
私が2つとも止まった理由も、あとで1つずつ分かりました。
Kindle Unlimitedは、「元を取らなきゃ」という気負い。Audibleは、SNSを眺めながら聴いていたこと。
どちらも、サービスの良し悪しではなかったんです。使い方のほうでした。
比べるのは、サービスではありません。あなたの1日のほうです。
今日からできる「スキマ時間の棚卸し」
物差しを替えるといっても、やることは小さなメモです。
私はこれを、「スキマ時間の棚卸し」と呼んでいます。
- 昨日の平日を思い出し、10分以上のスキマ時間を3つ書き出す。
- それぞれに「目」か「耳」の印を付ける。目と手が空くなら「目」、どちらかがふさがるなら「耳」。
- 印の多いほうの無料体験を、1つだけ始める。
スマホのメモで、5分あれば終わります。
寝る前のように、目も耳も空いている時間は「目」に入れてください。
会社員だったころの私なら、こうなります。
- 通勤の行き40分(満員でつり革)→ 耳
- 昼休みの残り10分(自分の席)→ 目
- 帰りの電車(座れる日が多い)→ 目
「目」が2つで、「耳」が1つ。先に始めるのは、Kindle Unlimitedです。
行きの40分は、あとからAudibleの席になりました。
書き出すだけなら、昼休みでもできますね。
「目」が多かった人は、Kindle Unlimited
目と手が空く時間が多いなら、Kindle Unlimitedから始めてみてください。
スマホのアプリで読めるので、鞄に本がなくても続きを開けます。
合わない本は、返せばいい。10分読んで手が止まったら、次の本へ移れます。
1か月で1冊しか開けなかった私が、次の3か月で読み終えたのは5冊。変えたのは、借り方だけでした。
Kindle Unlimitedの「お試し3冊ルール」は、こちらの記事にまとめています。


「耳」が多かった人は、Audible
手や目がふさがる時間が多いなら、Audibleです。
先に決めるのは、プラン。聴きたい1冊が決まっているなら、月880円のスタンダード。いろいろ試したいなら、月1,500円のプレミアムが向いています。
聴くときは、SNSやメールと組み合わせないこと。5時間聴いて1行も残らなかった原因は、ここにありました。
聴いた内容を残す「ながら聴き3点セット」は、こちらの記事でくわしく書いています。


始める前に決めておくこと
無料体験を始める前に、2つだけ決めておいてください。
- 同時に2つ始めない
-
比較記事の多くは、「両方試しましょう」で終わります。でも、同時に抱えると「元を取らなきゃ」が2つ分になる。私が止まったのも、この形でした。
まずは、印の多かったほうを1つだけ。30日使って手応えがあれば、もう片方はあとから足せます。
- やめどきを先に予定へ入れる
-
無料体験は、どちらも30日で終わります。そのあとは、自動で月額に切り替わる仕組みです。
「あとで考えよう」は、忘れ物の常習犯だった私には通用しませんでした。
だから登録したその日に、カレンダーへ予定を1つ入れます。
予定の名前は「続けるか決める」。日付は、無料体験が終わる3日前です。
当日は、30日のあいだに開いた回数を思い出すだけ。ほとんど開かなかったなら、いったんやめて、もう片方を試せばいいんです。
まずは今日、昨日のスキマ時間を3つ書き出すところから。
印の多いほうを、1つだけ始めてみてください。








